フラットウォーターレーシング
それは水上の陸上競技?
フラットなウォーターの上でカヌーのレーシングをする競技です。
水上の短距離走といったところでしょうか?


静水で200・500・1000・1万メートルなどを
漕いで順位を競います。スラロームやワイルドウォーターのレースと区別するため、
スプリント競技と表現されることもあります。
種目は先ず男女に分かれ、カヤック(K)・カナディアン(C)と艇種によって分かれ、
1人乗り・2人乗り・4人乗り・8人乗り(?)と漕ぎ手の数に
よってさらに細分化されます。
速さが勝負なので、艇は水の抵抗を減らすために限りなく
細く長く軽くを目指してデザインされますが、規則によって
一定の制限が加えられています。
フラットウォーターレーシング艇(以下FW艇)の規格は、
平成10年の「社団法人日本カヌー連盟」検定委員会規程によると、
以下のように定められているようです。
フラットウオーターレーシング艇
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< 規 格 >
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K-1 | K-2 | K-4 | C-1 | C-2 | C-4 |
最大艇長(cm) |
520 | 650 | 1100 | 520 | 650 | 900 |
最小艇巾(cm) |
51 | 55 | 60 | 75 | 75 | 75 |
最小重量(Kg) |
12 | 18 | 30 | 16 | 20 | 30 |
< 構 造 >
= カヤック(K) =
用艇は材質のいかんを問わない。艇体の断面と縦線は凸型であることを要し、
中断箇所があってはならない。艇には舵を付けることができる。
艇尾に取り付ける場合の舵の厚さはK-1・K-2においては1cm、K-4においては1.2
cm以内とする。
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カヤック(レーシング艇) RK−1
= カナデイアン(C) =
用艇は材質のいかんを問わない。艇体の断面と縦線は凸型であることを要し、
中断箇所があってはならない。艇体は艇長の軸線上に対称であることを要し、
舵またはその他の方向装置を取り付けてはならない。
艇の「キール」はいかなる場合も直線で如何なる場合も直線で全長に及ぶことを要し、
艇体下3cm以上の部分の突起があってはならない。C-1は、艇首から150cm以上、
艇尾から75cm以上の附分は無蓋でなければならない。
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カナディアン(レーシング艇) RC−1
定められた規格の中で、最大長・最小幅・最軽量を目指すと、艇の形は菱形になります。
最近ではさらに細くと、最小艇巾を確保する部分だけが張り出しているように見える艇もあります。
こんなに細い船なので、パドルで水面を押さえなければあっという間に転覆してしまいます。
ベテランの選手でもパドルなしでは立っていることすらできない。それがFWレーシング艇なのです。
むっふー(鼻息)
ちなみにスラローム艇はこんな感じです。
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カヤック(スラローム艇) K−1
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